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ガーター勲章の由来
神話からできた勲章がある。

こんなハナシだ。


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舞台は、アーサー王の城。大食堂で王と騎士らが宴会をしていると、
突然、緑の馬に乗った緑色の大男が入って来た。そして、やおら声を張る。

 「ここに居る者の誰でも良い。我の持つ大斧で、我の首を切り落とす剛の男はいるか?」

 「だが、その代り一年後の今日、我はその者の首を刎ねさせてもらう、わが緑の礼拝堂でな…」

この無気味な挑戦を受けたのが、王の甥である美丈夫ガウェイン卿で、彼が席から立つと
緑の騎士は斧と首を差し出す。卿は一撃で事を成すが、なんと緑の騎士は自らの首を拾うや、
馬にまたがり「よし、1年後に会おう」と叫ぶと、驚く人々を残し城を去った。

それから一年。誰もその話に触れなかったが、誰もそれを忘れたわけではなかった。
かくて約束の日の一週間前。ガウェイン卿は、礼拝堂を探し騎士とまみえるため馬上の人となる。
森を行くこと丸二日、卿は緑に塗られた一軒の狩人小屋を見つけ、礼拝堂への道を尋ねる。

 「ああ、その礼拝堂なら、ここより半日の距離でございます。騎士様、もう夜も遅い。
       約束の日まで、拙宅に宿泊されてはいかがか。喜んでおもてなし致しまする」

好意を受け家に入り落ち着いたガウェイン卿に、狩人は言う。

 「ワシは早朝から猟に出て、夕方戻ります。そのときワシら、お互いに得たものを交換するべい。
    騎士様が手に入れたものが何だろうと、ワシにくだされ。ワシの獲物は貴方のものじゃ」

この約束通り、翌朝、ガウェインが寝ているうち狩人は出掛ける。ところが、しばらくすると
卿の部屋に狩人の妻が入ってきて、顎の下をくすぐり起こす。なんと田舎に似合わぬ美女である。
妻は卿を誘惑するが、アーサー王の騎士の誇りにかけ、誘惑をはねのける。

  「ならば一度だけキスを」と、妻は、音立てキスし去った…。


  :
夕方、狩人が多くの獲物を持ち帰り、床に投げ出す。卿は、狩人にキスをする。ふたりは笑いあう。
二日目、妻はもっと情熱的に誘惑するが、結局、二回のキスで引き下がる。
二日目の夕方、半分ほどの獲物と二回のキスを交換し、ふたりは大笑いする。

三日目、妻の魅力は輝くばかりで、死を目前にした若者のガウェインは誘惑に負けそうな自分を
必死でこらえ名誉を保つと、美しい妻は三回キスをしたばかりか、愛の印に自らのガーターを託す。

 「これは不思議な力があり、貴方様を危険から守ります…」

三日目の夕方、狩人の獲物はキツネ一匹だけ。卿は三つのキス。
だが、ガーターは出さない。ふたりの間に笑いは起きなかった。
贈られたガーターだけは、ただひとつ抵抗しがたい誘惑だったのだ。

約束の日が来た。
ガウェイン卿が緑の礼拝堂に近づくと、大斧を研ぐ不気味な音が響いてくる。

  シュッシュ、シャッシャ、シュッシュ、シャッシャ

覚悟を決めた卿が堂に入るや、緑の騎士は「よかろう、この台に首を伸ばせ」と命じた。
ガウェインが首を伸ばすと、騎士は斧を振り上げるが、ハタと手を止め、

 「いや、もう少し首を伸ばせ」

卿が言われた通りにすると、騎士は斧を上げるが、また手をば止め

 「あと少し伸ばすのだ」

卿が精一杯に首を伸ばすと、騎士は満足し、ついに高々と上げた斧を振り下ろした。

 ブン、ガッ

しかし、大斧はガウェインの首筋に、ほんのかすり傷をつけただけだった。
それから騎士は、卿の耳もとでこう囁いた。

 「いまのは、ガーターの分だよ」


-------もとネタ----------------------------------------

ジョーゼフ・キャンベル 「神話の力」

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ガーター勲章(The Order of the Garter)

はるか1340年頃、日本では足利尊氏の天下だった時世だが、
イングランド国王エドワード3世が騎士団をつくろうと思案していた。
そんな折、ある舞踏会でレディのガーターが落ち、周囲は忍び笑いを漏らした。
国王は、そしらぬ顔で青いガーター(リボン)を拾い、自らの脚につけたという。

この出来事の後、かのアーサー王伝説を思い出した王は
騎士団の名を「ガーター」とした。これも、また一つの伝説伝承だ。

この勲章(別名ブルーリボン)を授かることは、歴史ある騎士団の一員となる最高名誉だとされる。
これは本当のハナシ。

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日本人では天皇陛下…ガーター勲章 歴代授勲者(998人)

イングランド中世説話…ガウェイン卿と緑の騎士
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