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O, what men dare do! What men may do,daily do! Not knowing what they do!
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弾よりも蝉がこわいです
歌舞伎役者 中村勘三郎。先代(十七代目)も当代(十八代目)も大変な人気だ。

こんなハナシがある。


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昭和十八年の夏、先代勘三郎は総勢二十人を連れて、南京の日本軍を慰問した。
たとえ戦地の仮小屋でもレコードで踊るのはイヤだと申し出て、
役者だけでなく長唄囃子連中も連れていったのだ。

その年の七月に東京は「東京市」から「東京都」に変わったばかりだったから、
「東京都」と書かれた慰問団の旗を見た兵隊のひとりは、
「ヒガシ・京都とは、いったいどこでありますか?」と尋ねたそうだ。

で、南京の野外、ライトを浴びて踊るときに、その照明をめがけて
カナブンやら蝉が飛んで来る。勘三郎は、蝉が大の苦手である。

道成寺を娘姿で踊っている勘三郎は、蝉が顔の近くに寄ってくると、
踊りを放り出して逃げてしまう。客席の兵士たちは、それを笑って、

  「そっちへ逃げるな、弾が飛んでくるぞ~」

と声をかけた。すると、勘三郎は、すかさず

  「弾よりも蝉が怖いです」





さらに、慰問から帰るという当日、軍人がマイクを差し出し

  「これで話すと前線まで聞こえるから、何か言ってみなさい」

と言う。勘三郎は、京橋の印刷屋だった瀬味次郎なる友人が中国へ来ていたのを思い出し、

  「お~い、瀬味ちゃ~ん、聞こえるか~。生きてるなら、会いに来い、待ってるぞ~」

と思いを込めて叫ぶ。と、軍人が冷やかした。

   「なんだ、セミは大嫌いのくせに」


-------もとネタ----------------------------------------

関 容子 「中村勘三郎 楽屋ばなし」
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