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噺 藝 wa-gei
O, what men dare do! What men may do,daily do! Not knowing what they do!
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弾よりも蝉がこわいです
歌舞伎役者 中村勘三郎。先代(十七代目)も当代(十八代目)も大変な人気だ。

こんなハナシがある。


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昭和十八年の夏、先代勘三郎は総勢二十人を連れて、南京の日本軍を慰問した。
たとえ戦地の仮小屋でもレコードで踊るのはイヤだと申し出て、
役者だけでなく長唄囃子連中も連れていったのだ。

その年の七月に東京は「東京市」から「東京都」に変わったばかりだったから、
「東京都」と書かれた慰問団の旗を見た兵隊のひとりは、
「ヒガシ・京都とは、いったいどこでありますか?」と尋ねたそうだ。

で、南京の野外、ライトを浴びて踊るときに、その照明をめがけて
カナブンやら蝉が飛んで来る。勘三郎は、蝉が大の苦手である。

道成寺を娘姿で踊っている勘三郎は、蝉が顔の近くに寄ってくると、
踊りを放り出して逃げてしまう。客席の兵士たちは、それを笑って、

  「そっちへ逃げるな、弾が飛んでくるぞ~」

と声をかけた。すると、勘三郎は、すかさず

  「弾よりも蝉が怖いです」



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ゴトンゴトンの能面
江戸の織部、李朝の粉引徳利、古伊万里の蕎麦猪口、根来塗の盆…。
昭和十年頃、文人らの好事家が骨董(やきもの等)に熱を上げはじめていた。
さて、その頃に、こんなハナシがある。


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青田という男は、一流の骨董屋でいい物を買うのではなく、意外なところから
珍品を掘り出すのに妙を心得ています。その青田が見せてくれたのは、
能面として初期の形式に属するもので、口から上と顎の部分が二つに分かれ、
紐でつないであります。


青田は、これを手に入れた顛末を話し出しました…。


    浜名湖の遥か北の鄙びた村々は、うちの女房が育ったところで、
    地元に顔なじみの家ができた。俺は、まったくのヨソ者じゃなかったワケだ。

    よほど前、大正時代のことだが、高砂に使う媼(おうな)の面が、
    この土地から出てきて、国宝に指定されたことがあった。
    それを覚えていた俺は、きっと爺さんの面もあるに違いないと思って、
    あるとき、村の屑屋を訪ねた。

    で、屑屋の主人に煙草を進呈して、こう言った。
   
    『この村には、顎のガクガクする爺さんの古い面が、どっかにあるハズだ。
     もし出てきたら、すぐ電報を打ってくれ、きっと買いにくるから』とね。
    電報用紙に切手を張り付けて、俺の住所を大書きして置いてきた。

    すると、何年もして忘れかけたころ、なんと電報が来たのさ。
    おっとり刀で汽車に乗って訪ねると、まさに探していた翁面。
    手に取ると、うれしくて胸がゴトンゴトンしてきたね。

私が「何故そんなお宝が、埋もれていたんだね?」と尋ねると、青田はこう云います。

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猫の生まれかわり
さて、猫の出てくる、こんなハナシがある。


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 むかしむかし,日本橋から九ツ目の一里塚があった戸塚宿のはずれの谷に、
干支の一回り離れた夫婦がおった。夫婦には子ができなかったので代わりに、
目のクリクリした三毛猫を飼っとった。

夫婦はその猫を、朝に夕に文字どおり猫ッ可愛がりしたため、二年もたつと、
猫は、じぶんが人の子になったような気がしてきた。
夫婦の蒲団にもぐりこんでスヤスヤ寝息をたてて寝たり,休日には山や川へ
外遊びに必ず連れられ、まっこと幸せな日々を送っとった。

そうして四年ほどたった頃,夫婦に、待ち望んでいた子供ができた。
お腹に子がいるとわかった日から、次第に、夫婦の暮らしは赤子中心に回りだす。

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ローレル&ハーディ恋愛騒動
“it's a fine mess” なるローレル&ハーディ得意のフレーズがある。
それに関する、こんなハナシがある。

   
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      男はスタンと彼女を呼び、女はオリーと相手を呼んだ。
      これが始まり、これが結末だったから、名づければ、
      さしずめローレル&ハーディ恋愛騒動というところか。

退屈なパーティで、二十半ばの女と、三十少し過ぎた男が出会う。
混雑の中、たまたま目が合う。男は何の気なしに
オリー(太っちょハーデル)の真似をして、ネクタイをひらひらさせた。
女はピンと察し、同じくスタン(痩せのローレル)を真似て、
自分の髪を房にして頭のてっぺんにつまみ上げた。

男が「スタン!」と大声を出すと、女は「オリー!」と答える。
そして、腕を取り合って笑い、親しく話し出す。

女が「ね、知ってる?1930年にローレル&ハーディがピアノをかついで
百五十段を上り降りした階段、あれね、ここからスグなのよ」と言えば、
男は「じゃ、スグここから出よう」と、夕陽のロサンジェルスにクルマを駆る。

ふたりは、ゲームに興じる子供のように、見えないピアノを抱えて、
階段を昇っていく。陽の落ちた丘のてっぺんで、ふたりは恋に落ちる。

朝から晩まで、言葉と身振手振のほとんどはジョークめいて、
古いローレル&ハーディの映画を観ては、名場面を語り合う。
月に一度、件の階段で夜のシャンパン・ピクニックを楽しみ、
かくして一年は、瞬く間に過ぎ去った…。

20060705200542.jpg


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前口上
フクスケ


お運び有り難く存じます。

性懲りもなく,又ここに新たなBlogを起こす。やれやれ、モウこれで5ッ目だ。
ことばモノの二ッ目として,話・噺・咄・談を,集めていく。

日に末広がり八人ほど見る御仁あらば,御の字なり。
いつも通りのあやふや更新ゆえ,ゆめゆめ期待めされぬよう。


※ご注意
1. もとネタの引用は,斜体とす
1. 引用・話の筋ともに,私がちょっと手を入れる(流行語で言えばリミックス)
 (てにをは・送りなどの表記変え,ストーリーの加減乗除)
1. いわゆるネタバレなるものあり
1. ジョークばかり集めない

こんなところで…。



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