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噺 藝 wa-gei
O, what men dare do! What men may do,daily do! Not knowing what they do!
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ガーター勲章の由来
神話からできた勲章がある。

こんなハナシだ。


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舞台は、アーサー王の城。大食堂で王と騎士らが宴会をしていると、
突然、緑の馬に乗った緑色の大男が入って来た。そして、やおら声を張る。

 「ここに居る者の誰でも良い。我の持つ大斧で、我の首を切り落とす剛の男はいるか?」

 「だが、その代り一年後の今日、我はその者の首を刎ねさせてもらう、わが緑の礼拝堂でな…」

この無気味な挑戦を受けたのが、王の甥である美丈夫ガウェイン卿で、彼が席から立つと
緑の騎士は斧と首を差し出す。卿は一撃で事を成すが、なんと緑の騎士は自らの首を拾うや、
馬にまたがり「よし、1年後に会おう」と叫ぶと、驚く人々を残し城を去った。

それから一年。誰もその話に触れなかったが、誰もそれを忘れたわけではなかった。
かくて約束の日の一週間前。ガウェイン卿は、礼拝堂を探し騎士とまみえるため馬上の人となる。
森を行くこと丸二日、卿は緑に塗られた一軒の狩人小屋を見つけ、礼拝堂への道を尋ねる。

 「ああ、その礼拝堂なら、ここより半日の距離でございます。騎士様、もう夜も遅い。
       約束の日まで、拙宅に宿泊されてはいかがか。喜んでおもてなし致しまする」

好意を受け家に入り落ち着いたガウェイン卿に、狩人は言う。

 「ワシは早朝から猟に出て、夕方戻ります。そのときワシら、お互いに得たものを交換するべい。
    騎士様が手に入れたものが何だろうと、ワシにくだされ。ワシの獲物は貴方のものじゃ」

この約束通り、翌朝、ガウェインが寝ているうち狩人は出掛ける。ところが、しばらくすると
卿の部屋に狩人の妻が入ってきて、顎の下をくすぐり起こす。なんと田舎に似合わぬ美女である。
妻は卿を誘惑するが、アーサー王の騎士の誇りにかけ、誘惑をはねのける。

  「ならば一度だけキスを」と、妻は、音立てキスし去った…。


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ゴトンゴトンの能面
江戸の織部、李朝の粉引徳利、古伊万里の蕎麦猪口、根来塗の盆…。
昭和十年頃、文人らの好事家が骨董(やきもの等)に熱を上げはじめていた。
さて、その頃に、こんなハナシがある。


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青田という男は、一流の骨董屋でいい物を買うのではなく、意外なところから
珍品を掘り出すのに妙を心得ています。その青田が見せてくれたのは、
能面として初期の形式に属するもので、口から上と顎の部分が二つに分かれ、
紐でつないであります。


青田は、これを手に入れた顛末を話し出しました…。


    浜名湖の遥か北の鄙びた村々は、うちの女房が育ったところで、
    地元に顔なじみの家ができた。俺は、まったくのヨソ者じゃなかったワケだ。

    よほど前、大正時代のことだが、高砂に使う媼(おうな)の面が、
    この土地から出てきて、国宝に指定されたことがあった。
    それを覚えていた俺は、きっと爺さんの面もあるに違いないと思って、
    あるとき、村の屑屋を訪ねた。

    で、屑屋の主人に煙草を進呈して、こう言った。
   
    『この村には、顎のガクガクする爺さんの古い面が、どっかにあるハズだ。
     もし出てきたら、すぐ電報を打ってくれ、きっと買いにくるから』とね。
    電報用紙に切手を張り付けて、俺の住所を大書きして置いてきた。

    すると、何年もして忘れかけたころ、なんと電報が来たのさ。
    おっとり刀で汽車に乗って訪ねると、まさに探していた翁面。
    手に取ると、うれしくて胸がゴトンゴトンしてきたね。

私が「何故そんなお宝が、埋もれていたんだね?」と尋ねると、青田はこう云います。

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ローレル&ハーディ恋愛騒動
“it's a fine mess” なるローレル&ハーディ得意のフレーズがある。
それに関する、こんなハナシがある。

   
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      男はスタンと彼女を呼び、女はオリーと相手を呼んだ。
      これが始まり、これが結末だったから、名づければ、
      さしずめローレル&ハーディ恋愛騒動というところか。

退屈なパーティで、二十半ばの女と、三十少し過ぎた男が出会う。
混雑の中、たまたま目が合う。男は何の気なしに
オリー(太っちょハーデル)の真似をして、ネクタイをひらひらさせた。
女はピンと察し、同じくスタン(痩せのローレル)を真似て、
自分の髪を房にして頭のてっぺんにつまみ上げた。

男が「スタン!」と大声を出すと、女は「オリー!」と答える。
そして、腕を取り合って笑い、親しく話し出す。

女が「ね、知ってる?1930年にローレル&ハーディがピアノをかついで
百五十段を上り降りした階段、あれね、ここからスグなのよ」と言えば、
男は「じゃ、スグここから出よう」と、夕陽のロサンジェルスにクルマを駆る。

ふたりは、ゲームに興じる子供のように、見えないピアノを抱えて、
階段を昇っていく。陽の落ちた丘のてっぺんで、ふたりは恋に落ちる。

朝から晩まで、言葉と身振手振のほとんどはジョークめいて、
古いローレル&ハーディの映画を観ては、名場面を語り合う。
月に一度、件の階段で夜のシャンパン・ピクニックを楽しみ、
かくして一年は、瞬く間に過ぎ去った…。

20060705200542.jpg


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